ブラジル について
1970年頃、著名な米国の未来学者ハーマン・カーン氏は、ブラジルを「21世紀の大国」と位置付けた。日本の23倍の広さを誇る国土、そして豊富な天然資源を背景に増え続ける人口など基本的な要素はすべて揃っている。2000年以降、BRICsと呼ばれ、発展を続けるブラジルは経済的側面だけではなく、観光資源も豊富なことで知られている。世界の肺と呼ばれるアマゾン地域、湿原地帯のパンタナール、世界最大の瀑布イグアスの滝、砂漠地帯に広がる青い水たまりが魅力のレンソイス・マラニャンセスなど自然の宝庫が点在する。16世紀に発見された南北アメリカ大陸は「新大陸」と呼ばれるが、当時を残す文化遺産の数々も忘れてはならない。歴史的建造物と対照的なのが、世界に類を見ない未来都市ブラジリア。建設から半世紀以上経過しているが、その独創的な計画都市は、いまだに世界中から注目を集めている。そして、忘れてはならないのが世界中からやってきた移民が作り上げた多民族国家であること。人種差別は少なく、陽気で朗らかなブラジル人たち。誰でも受け入れる「アミーゴの国」だ。カーニバルに代表される情熱的な国民性は世界に類をみない。まさに、21世紀の大国にふさわしいブラジルを、皆さんに堪能していただきたい。