アルゼンチン側イグアスの滝 観光案内
自然は壊さず、但し良く整備された多くの遊歩道から間近にイグアスの滝に触れることも出来る。
イグアスの滝に行ったらアルゼンチン側も必ず訪れて欲しい。ガイドブックやポスター等で紹介されるイグアスの滝は、大抵はブラジル側。それはブラジル側は写真映えする景色だからだ。しかしほとんど滝はアルゼンチン側にある為、ブラジル側とは違う景色に出会え、滝のすぐ近くまで迫ることも可能。つまり現地に行っての体験型。自然は壊さず、但し良く整備された多くの遊歩道から間近にイグアスの滝に触れることも出来る。アルゼンチン側のイグアスの滝を全て回る場合、十分1日かかる。日本の方々は急ぎ足のスケジュールが多いが、ぜひブラジル、アルゼンチン両側からイグアスの滝と出会って欲しい。間違いなく、素晴らしい一生の思い出になることを保証出来る。
ブラジルからアルゼンチン側イグアス国立公園へ
フォスドイグアス市内からは、カタラタス大通りをイグアス空港方面へ向かって車で15 分程。ブラジル側イグアス空港からは市内方面へ車で20分程の距離に、アルゼンチンとの国境地点がある。アルゼンチンへの入国にはビザは不要だが、パスポートの提示が必要。ブラジルの出国手続きを終えたら、国境のタンクレード・ネーヴェス橋を渡り、いざアルゼンチンへ。
ブラジルとアルゼンチンの国境は、タンクレード・ネーヴェス橋の途中にある。橋の下を流れるのはイグアス川。この橋の名は、ブラジルの第30代大統領ダンクレード・ネーヴェスに因んだもので、アルゼンチンの提案により決められたとのこと。橋の長さは480mで、側面の壁はブラジル側が黄色と緑、アルゼンチン側が水色と白に塗られており、国境であることを実感出来る。残念ながら写真撮影のために車両を停めることは規制されており出来ないので、注意が必要。橋を渡った先にアルゼンチンの出入国審査場がある。日本語ガイドを手配して行けば、心配な入国手続きを、大抵の場合ガイド代理で済ませてくれる。
プエルト・イグアス空港(アルゼンチン)からアルゼンチン側イグアス国立公園へ
アルゼンチン側のイグアス空港、プエルト・イグアス空港(IGR)には、現在アルゼンチンの首都ブエノスアイレスからのフライト利用が一般的。ブエノスアイレスとイグアス間のフライトは日により若干の違いはあるが、1日/10フライトほど就航している。
飛行時間は約2時間。2017年03月現在、ブラジル・サンパウロ、リオデジャネイロからフライトの就航はない。プエルト・イグアス空港からアルゼンチン側イグアス国立公園の入場ゲートまで車で約20分。プエルト・イグアス市内からだと30分程の距離。
アルゼンチン側イグアス国立公園もブラジル側イグアス国立公園同様に一般車両は入場出来ない。基本的に園内は専用のミニ列車で移動する。入場ゲートをくぐった後、ミニ列車の始発駅、中央駅(EstacionCentral) まで徒歩約10分。途中には園内案内所、土産店、そして国立公園の中に2件あるレストランの1つ”ラ・セルバ”(La・Serva)がある。ミニ列車は250人乗りで、ハイシーズンでは始発から満席になることも。悪魔の喉笛駅(Estacion Gargantadel Diabro)へは、次のカタラタス駅(EstacionCataratas)で降車し、悪魔の喉笛行列車へ乗り換えることになる。始発は中央駅を8:15発、この始発列車のみカタラタス駅で乗換える必要なく、中央駅⇒悪魔の喉笛駅へ直行となっている。その後は8:30から30分おきに最終17:30まで運行。(但し通常期と夏季シーズンで時間が変わる場合あり)乗車時間は、中央駅~カタラタス駅間(5分)、カタラタス駅~悪魔の喉笛駅間(10分)。中央駅で列車が出発したばかりの場合、次のカタラタス駅まで遊歩道のグリーン・トレイル(Green Trail)を歩いて行くことも可能。距離は約800mで約10分程。線路は迂回しているので徒歩の方が距離は短い。
アッパートレイル(Circuito Superior)へご案内
ミニ列車に乗り、最初の駅であるカタラタス駅(Estacion Cataratas) を降りてすぐに、2 つの遊歩道への入り口がある。アッパートレイルは全長約700m の遊歩道で、穏やかな川の流れの上の滝を主に上の方から観光出来る。”悪魔の喉笛”ほどではなくとも、ワールドクラスの水量を誇る大きな滝がいくつも間近に見られる光景は圧巻だ。そしてボセッティの滝をはじめ大小さまざまの滝が遠方まで連なり、水のカーテンのような大パノラマとなっている情景も素晴らしい。このアッパートレイル最大の見所である。是非その雄大な景色を楽しんでいただきたい。
ローワー・トレイル(Circuito Inferior)へご案内
ローワー・トレイルは全長約1,700m、全ての遊歩道を巡ると所要時間は約1時間30分。滝を主に下の方から観光する為の遊歩道は国立公園の森林を縫うように造られていて、イグアスの大自然の中を歩く。イグアスで3番目に大きなボッセティ滝(Salto Bosseti)をはじめ、大小の滝が流れ落ちてくる様を見ることが出来る。”悪魔の喉笛”、”アッパートレイル” とも異なる多彩な魅力ある景色を味わえる遊歩道。そしてローワー・トレイルの途中にアルゼンチン側で人気のボートクルーズ、アベントゥーラ・ナウティカ(Aventura Nautica)の乗船場所と、対岸に見えるサン・マルティン島へ行く為の”無料渡し船”の船付場もある。※サン・マルティン島への”渡し船”(9:30~15:15/10分ごとの運行)は、水量や天候等により運航されない場合もある。
凄まじき”サン・マルティン滝”
『悪魔の喉笛』の上に造られた展望台へご案内
“カタラタス駅”から”悪魔の喉笛駅”まで再度ミニ列車に乗車。約10分で終着駅の”悪魔の喉笛駅”に到着。駅周辺にはトイレや売店もある。駅前から”悪魔の喉笛”へのアプローチが始まる。約1km の遊歩道を歩いている時でも、その先に待っている異次元への遭遇は想像出来ない。遊歩道中には”悪魔の喉笛”体験後の帰路の方々とすれ違うが、全ての人が驚き’ と感動の表情をしている。滝壷近くに迫ってくると、”悪魔の喉笛”の水煙が見えてきた。