サンパウロのおもな見どころ
ブラジルの工業・商業・金融の中心地
サンパウロはブラジルの工業・商業・金融の中心地。高層ビルが立ち並び、たくさんのビジネスマンが行き交う活気ある街だ。したがって、風光明媚な観光地という訳ではないが、実はサンパウロはバイホ ( 地区) ごとに違う顔を持っている。時間の許す限り、色々見所を回ってみれば、この巨大都市の並外れた多様性を垣間見ることが出来るだろう。そして移民が多く 『人種のルツボ』と言われるサンパウロは、様々な人達と出会えるのも興味深い。
セントロ/ 旧市街
Centro
セントロ ( ダウンタウン/ 旧市街) といわれているサンパウロの中心地には、歴史的建造物や教会などがあり見所が多い。但しスリなどが多いので、街を歩く時は十分な注意が必要。
セー広場 / カテドラル・メトロポリターナ
Praça da Sé / Catedral Metropolitana
セー広場に面してそびえるカテドラル・メトロポリターナは、8000 人を収容できる大教会である。ゴシック様式の内部にはステンドグラスや彫刻があり、礼拝堂下部には歴代のサンパウロの司教が葬られている。そしてセー広場には、” マルコ・ゼロ ( ゼロ・マーク)” と呼ばれる、市内の道路・鉄道などの基点となる六角形の柱( 日本橋の道路原票に相当) が1934 年に建てられた。文字通りサンパウロの中心的な広場。
パドレ・アンシェタ博物館
Museu Anchieta
サンパウロの起源である、1554 年に2 人の宣教師が布教のために建てた修道院が、同じ場所に復元され、現在は博物館となっている。アンシェタとはその宣教師の一人の名。往時の貴重なコレクションが展示されている。
サン・ベント聖堂
Basílica de São Bento
セー広場から北へ数百メートルの距離に、ネオゴシック様式のファザード( 正面) が印象的なサン・ベント聖堂がその質実剛健な姿を現す。内部の壁面には美しいステンドグラスがあり、パイプオルガンも有名。
サンパウロ市立劇場
Theatro Municipal de São Paulo
1903 年から8 年をかけて建設された壮麗な外観の劇場。海外の大規模なオペラを上演できる超一流の劇場を志向し、バロックからアール・ヌーボまで、ヨーロッパのありとあらゆる建築様式が取り入れられた。内部も金や大理石がふんだんに使われている。現在もトップレベルのクラッシクのコンサートやオペラが上演される。夜は建物がライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出す。
バネスパ・ビル(アルティーノ・アランチスビル)
Banespa Building
かつてサンパウロで一番高かった、1939 年完成の高さ161 m、36階建ての高層ビル。
最上階の展望デッキから360 度のパノラマが楽しめる。
サンパウロ市営市場
Mercado Municipal de São Paulo
生鮮から乾物までブラジル中の食材が集まる市場で、大勢の市民で賑わう。場内は3 0 0 近くの売り場がひしめき、カラフルな陳列を競う様は眺めるだけでも楽しい。モルタデッラ・ハムの分厚いサンドイッチなど様々な軽食を取ることも出来る。巨大な建物はベルエポック風で、明るい場内を彩るステンドグラスも見事。