チリで10月25日、新憲法制定の是非を問う国民投票が行われ、圧倒的多数が賛成した。
開票率90%弱時点で78%が新憲法制定に「賛成票」を投じている。現在の憲法は、独裁政権を敷いていたアウグスト・ピノチェト元大統領時代に制定されたもの。チリではこの憲法に基づく不平等に対し、大規模な抗議デモが起きていた。
現職のセバスティアン・ピニェラ大統領は投票結果を認め、平和的な投票になったと称賛した。
チリでは1年前に大規模な反政府デモが発生した。参加者はデモ開始当初から、社会の不平等を是正するために新憲法が必要だと訴えていた。
首都サンティアゴなどでは、新憲法制定への賛成票が多数を占めることが期待されていたこともあり、開票結果が発表される前から数千人もの市民が街に出て祝杯を挙げた。