まだまだある
ペルーの観光スポット
ペルーと聞いて思い浮かぶのは「マチュピチュ遺跡」と「ナスカの地上絵」だろうか。ペルーには他にも魅力的な観光地がたくさんある。いくつかのお薦め観光スポットを紹介しよう。
チョケキラオ Choquequirao
「第二のマチュピチュ」ともいわれているチョケキラオ。日本人にはあまり馴染みのないこの石造りの遺跡はマチュピチュ遺跡の南西約 45km、クスコ州とアプリマック州の州境の密林地帯にあり、スペイン征服軍からの攻撃によって撤退を余儀なくされたインカ皇帝がビルカバンバ渓谷に建設した最後の都市といわれている。マチュピチュ遺跡の約 12倍もの大きさがあり、現在も発掘が行われている。訪れるためには旅行会社の主催する 3 泊 4 日以上のトレッキングツアーに参加するのが一般的。ややハードな行程の為、体力に自信があり、時間にも余裕のある人にお薦め。
チチャポヤス Chachapoyas 「クエラップ遺跡」「カラヒアの石棺」
ペルー北部、アマゾナス州の州都であるチャチャポヤスはアンデス先住民のケチュア族の言葉で「雲の上の人々」を意味する、標高 3000 m~ 4000m に位置する都市。9 世紀ごろから発展したチャチャポヤス文明は独特の文化で発展したが、15 世紀にはインカ帝国に統合された。マチュピチュに匹敵する規模の「クエラップ遺跡」や、断崖の途中に人型の棺で死者を埋葬した「カラヒアの棺」、壁のくぼみにはめ込まれた家の形をした墓「レバッシュの霊廟」など、見所がたくさんある。チャチャポヤスから北東 4km に空港があり、リマとの間で週 4 便ほどの運航がある。
チクラヨ Chiclayo 「トゥクメ遺跡」
リマから北へ約 770km、ランバイケ州の中心都市。プレインカの時代に栄えたモチェ文化、シカン文化発祥の地であり、ペルーの黄金文明の中心地である。周辺には、ツタンカーメン以来の大発見といわれるほどの金が見つかったモチェ文化のシパン王の墓や、日本の遺跡調査団が発掘したシカン文化の金細工が展示される「シカン博物館」、26 のピラミッドが点在する「トゥクメ遺跡」などが点在し、考古学ファンには垂涎の町だ。チクラヨは、リマや周辺都市から一日に複数のフ
ライトが運航しているため、アクセスもよい。
カハマルカ Cajamarca
ペルー北部の歴史的に重要な都市。インカ帝国の最後の皇帝アタワルパは、ここカハマルカでスペインからの征服者ピサロに捕らえられ処刑された。街にはアタワルパが捕らえられ、その部屋いっぱいに金銀を集めさせた「身代金の部屋」やアタワルパが湯治をしていたといわれる「インカの温泉」、近郊には日本の調査団により発掘がされている 「クントゥル・ワシ」遺跡などがある。その清涼な気候から酪農が盛んで、チーズやバターなどの乳製品も有名。リマとの間に 1 日に数便フライトがある。
イキトス Iquitos
ペルーというとアンデスのイメージが強く、アマゾンのジャングルとは結び付きにくい。ところが国土の 60% はジャングルの密林地帯だ。そのアマゾン地帯の中心となっているのがイキトス。20 世紀初頭の天然ゴムブームで人口が一気に増え、ジャングルの一大都市となった。現在ではジャングルツアーへの入口として多くの観光客を受け入れている。イキトスから船でアマゾン川を移動するツアーが人気。日帰りから10 日間くらいまでいろいろなコースがあるので、旅行会社に問い合わせてみよう。