イグアスの滝 (ブラジル側)
ブラジル側からのイグアスの滝観光の特徴は、滝の全景が見渡せること。
ブラジル側のイグアスの街、フォス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)
イグアスの滝の滝の観光拠点は、”フォス・ド・イグアス”で、ここの現地での通称は”フォス”(Foz)という街。 アルゼンチンの街”プエルト・イグアス”(Puerto Iguazú)、パラグアイの”シウダー・デル・エステ”(Ciudad del Este)と国境を接する人口約30万人の観光を主産業とする都市。ブラジルの地方都市として綺麗で長閑な街。街中には欧米人の利用が多いツーリストホテルが多くあるが、日本人観光客に適した快適なスーペリアクラスホテルもある。
ブラジル側イグアスの滝観光スタート
ブラジル側イグアス空港から3kmのところにイグアス国立公園ゲートがある。個人でも団体でも基本的に1度ここで車両を降りて、国立公園入場券を購入する。このビジターセンター内には大きなギフトショップがあり、他のショップよりシャレたイグアスグッズが購入出来る。雨ガッパもここのイグアスマーク入りのものが好評。
個人旅行の場合は、ここで園内専用のとても綺麗な2階建てシャトルバスに乗車する。
このシャトルバスでイグアスの滝観光スタート地点(ホテル ベルモンド ダス・カタラタス前)まで約20分。
さあ、イグアスの滝へ!!!
ブラジル側イグアスの滝観光スタート
ブラジル側からのイグアスの滝観光の特徴は、滝の全景を見渡せること。滝はほとんどアルゼンチン側なので、その対岸イグアス川沿いによく整備された遊歩道を大小の滝を眺めながら、約30分ゆっくり歩き、他では体感できない自然の美しさに浸ることが出来る。遊歩道の途中には3~4箇所ほど展望所が設けられていて、そこで皆記念写真を撮りながら進む。30分ほど滝の美しさに見とれていると視界がいっきに開けてくる。イグアスの滝最大の滝つぼ『悪魔の喉笛』に近づいて来た。『悪魔の喉笛』へ入り込むように長い桟橋が用意されている。この先端がブラジル側イグアスの滝観光のハイライト。桟橋先端の展望台からの景色はあまりにも壮大で、イグアスの滝の圧倒的な迫力に恐怖を感じるほど。この感動は言葉では伝え切れない、行った人のみが味わえる格別の思い出。
ブラジル側のイグアスの滝観光ハイライト
いよいよ 『悪魔の喉笛』 が見えてきた。圧倒的な水量とそのけたたましい水の爆音も聞こえて来る。
さあ、『悪魔の喉笛』 を目指して伸びる桟橋へ。
ブラジル側のイグアスの滝観光ハイライト
『悪魔の喉笛』 で大興奮した後には、さらに驚きの場所が待っている。桟橋を戻って右に行くと遊歩道の最終地点、滝の間近に迫る丸い展望台がある。ここでは左側にイグアスの滝がすぐ近くに迫り滝の巣に飛び込む鳥の姿も見られる。滝の水は上から向かって来るようにも感じられ、観光客は皆騒ぎまくる。本当に滝の凄さを感じられるポイント。
“世界一”の滝観光もそろそろ終盤。歩いて上にも行けるがエレベーター利用がお薦め。エレベーターはガラス張りなので、正面にイグアスの滝を眺めながら、興奮を体に残し上方へ。
エレベーター乗車口の手前にギフトショップもある。時間に余裕のない方は、ここで感動のお土産はいかが
最後に最大のビューポイント
エレベーターを降りたら、まず塔の右側へ行って欲しい。『悪魔の喉笛』 周辺が一望出来る。桟橋先端の展望台が滝の絶壁上に造られていることも確認出来る。ブラジル側イグアスの滝観光は、ここが最終地点。塔の周辺は、いつも観光客で賑わっている。なぜなら、ここがイグアスの滝の写真撮影で1 番人気のあるところ。ガイドブックやポスター等、イグアスの滝を紹介する写真は、ここから撮られている。晴天なら虹のかかった最高に美しいイグアスが思い出となるだろう。
ブラジル側のイグアスの滝のアクティビティ
ブラジル側イグアス国立公園は、遊歩道を歩いてのイグアスの滝観光で十分楽しめるが、公園内のアクティビティーツアーに参加すれば、さらにイグアスの滝を満喫出来る。ボートツアー、トレッキング、バードウォッチング等、公園内は9 つのツアーが催行されているが、日本人観光客に1番人気ツアーは、マクコ・サファリ社が催行している”Macuco Safari”(マクコ・サファリツアー)。大迫力のアドベンチャー・ボートクルーズである。国立公園ゲートから車両で入り、10分ほど走った右側にツアー受付カウンターがある。国立公園内専用2 階建バスも、この前に停車する。
Macuco Safariについて
ツアー参加申し込み後、特別電動ジープに乗り、ジャングルの中をゆっくり10 ~ 15 分ほどドライブ。専用ガイドが、動植物の説明をしてくれる。途中で小型ディーゼルカーに乗換え、ボート出発の桟橋へ降りるケーブルカー乗り場へ。( 希望すれば最後の500m ほど、ジャングルの中を歩くことも出来る。) ケーブルカー乗車前の小屋には、乗船前最後のお手洗いがあり、ここで全員ライフジャケットを着用する。そして約20 人乗りの箱型ケーブルカーでゆっくり斜面を降りた先に桟橋がある。
ボート乗船定員は23 ~ 25 名。団体であれば、その団体用にチャーターも受けてくれる。桟橋をボートは離れた。いよいよ約30分間の大迫力のボートクルーズがスタート!!!
ボートはイグアス川をさかのぼり、上流のイグアスの滝へ。しばらくすると、ゴーという滝の爆音が聞こえ、イグアスの滝が間近に迫って来た。遠く正面にイグアスの滝最大の滝つぼ 『悪魔の喉笛』 が壮大な姿を見せている。このクルーズのハイライト。そして、ボートは横に向きを変え、小さな滝に突っ込んで行く。ここで皆大興奮!!!
ヘリコプター遊覧飛行
イグアスの滝のガイドブックの写真、テレビのハイライトで流れる映像は空撮が多い。折角イグアスの滝へ行ったら、地上から、そしてボートクルーズからとも違う、イグアスの滝の”空からの観光”もお薦め。 ヘリコプター利用で世界最大、巨大なイグアスの滝の全貌には必ず驚かされる。ヘリポートは、ブラジル側イグアス国立公園ビジターセンターから徒歩でも数分の距離。バードパークの向かい側にある。ヘリコプター運行会社は”Helisul”。待合室には、カフェテリアとギフト・ショップもあり、休息も可能。
基本1名料金は、R$450.00(約US$150.00 ※2017年4月1日現在の料金) だが、ヘリコプターは現在3 名乗り、6名乗りの機材があり、その日、その時の待機機材の定員にならないと出発してくれない。よって旅行開始前から、このヘリコプター遊覧飛行を希望する場合は、スケジュールに少し余裕をもたせることをお薦めする。
スタッフに誘導されてヘリコプターに搭乗。日本でもなかなか乗る機会がないため、その振動に興奮する。そしてヘリポートから出発。約2,300 ㎢もある広大なイグアス国立公園のジャングルが地平線まで続く様に驚くだろう。イグアスの滝上空へは数分で到着。その眼下にはイメージを超えた、あまりに凄まじいイグアスの姿が見えて来る。ヘリの飛行時間は約10 分と長くはない。写真撮影が目的の方は、シャッターチャンスを確実に。
イグアスでお薦めの観光スポットバードパーク
イグアスの滝に観光に来たら、ぜひ訪れてほしいのが「イグアス バードパーク」だ。イグアス国立公園の入場ゲート付近に位置しており、ブラジル特有の鳥類を中心に、世界中の珍しい鳥約150 種、900 羽を観察することが出来る。そして蝶、ハ虫類、昆虫、猿も飼育されている。大西洋森林を再現した散策路は約1800 m。約2 時間程で、全てのコースを回ることが出来る為、イグアスの滝を観光した後、そのまま同日に訪れることが出来る。また各エリアの大きなケージの中に鳥がそのまま放たれている為、自然の中で鳥達とで触れ合っているような楽しさを味わえる。
毎日開園しており、開閉園時間は8時30分~17時。料金はR$36.00(約US$11.00 ※2017年4月1日現在)だが、シーズンによって変動するので、事前に確認することをお勧めする。
オニオオハシ
ポルトガル語でTucano( トゥカーノ) と呼ばれる。約20cm の胴体と比較すると考えられない程の大きさのクチバシを持つオオハシ科最大の鳥。ユーモラスで親しみやすく、大変可愛い目をしている。南アメリカ大陸の北はベネズエラから南はアルゼンチンの北西部にまでの地域に生息している。クチバシの内部は空気を多く含んだスポンジ状になっているため、大きさのわりに軽い。またクチバシは採餌道具として非常に役立ち、自分の体重を支えきれないほどの細い枝に実った果実を、その枝に止まらずに採取できる。
コンゴウインコ
メキシコや中央、南アメリカに生息する大型の色鮮やかなインコの総称。ポルトガル語でAraras ( アララス) と呼ばれる。知性が高く、好奇心旺盛。人には懐きやすい。散策路の最後にはコンゴウインコを腕にとめ、記念写真を撮ることが出来る。貴重な体験を是非ここで!