ニテロイ
ブラジルの生んだ現代建築の巨匠オスカー・ニーマイヤーの晩年の最高傑作や大砲が残るサンタクルス要塞も見みられるリオデジャネイロの代表的な観光地の一つ
リオデジャネイロの対岸にある都市
リオとニテロイの間に架かるニテロイ大橋は、全長約13kmもある世界でも有数の大橋。1968年に着工し、約5年の歳月をかけ1974年に開通した。ニテロイ観光の目玉は、1996年に建設されたニテロイ現代美術館。ブラジルの生んだ現代建築の巨匠オスカー・ニーマイヤーの晩年の最高傑作である。大砲が残るサンタクルス要塞も見所の1つ。そして何より風光明媚なリオのグァナバラ湾の素晴らしい景色に出会える。
サンタクルース要塞
Fortaleza de Santa Cruz
グァナバラ湾への敵の侵入を防ぐため、ポルトガル統治下の16世紀に建設された要塞。湾の入口に突き出た場所に築かれ、湾の内外を見渡すことが出来る。花崗岩のブロックを巧みに組み合わせた内部は、見るからに頑丈そのもの。軍事施設のため、観光目的でも入場の際にチェックを受ける。
ニテロイ現代美術館
Museu de Arte Contemporânea de Niterói
「空飛ぶ円盤(が不時着したようだ)」とも形容される、このあまりにも奔放で奇抜なフォルムの美術館は、ある雑誌で「死ぬまでに見ておくべき100の建築」の筆頭に挙げられた。ニーマイヤーは設計について「目の前に海と山、残すべき美しい風景があった。だから私は美術館を持ち上げ、空中で自由にさせたかった」と語り、「一つの支点に支えられて、美術館は一輪の花のように自生する」という文章も残されている。ぐるりと窓が囲んだフロアでは360度のパノラマが開け、グアナバラ湾やその向こうにあるポン・デ・アスーカル、リオデジャネイロの街などが一望できる。