世界が注目! ペルー料理
旅行業界のアカデミー賞といわれる「ワールドトラベル・アワーズ」で「世界最優秀美食観光地」に 8 年連続で選ばれたペルー。
アンデスを起源とした食材に恵まれ、多様な文化の影響を受けた料理は、世界中の美食家たちの間でブームになっている。ペルー沿岸地方では魚介を使用した料理、アンデスの山岳地帯ではジャガイモやアルパカ、川魚などを使用した料理など、メニューの種類も豊富。訪れる各都市で、いろいろな名物料理を試してみたい。
セビーチェ Cebiche
ペルーを訪れたら、絶対に食べてほしい一皿。白身魚やタコ・エビ・イカ・貝などをレモンでマリネにして、香味野菜と和えた海岸地方を代表する料理。ペルーの人は昼に食べることが多い。
ロモ・サルタード Lomo Saltado
牛肉、玉ねぎ、トマト、フライドポテトを炒め合わせた、ペルーを代表する大衆料理。日本の肉野菜炒めのような味付けで、美味。パクチーが入るので苦手な人は抜いてもらうよう先に依頼するとよい。
シーフード Sea Food
魚介をたっぷり使ったチャーハン「アロス・コン・マリスコス」 。 川エビをトマトとミルクで煮込んだスープ「チュペ・デ・カマロネス」 。ムール貝やホタテ貝にレモンと塩で味付けした玉ねぎとトマトをのせたマリネ 「チョリートス・ア・ラチャラカ」。どれもペルーを代表するシーフード料理。
トゥルーチャ・ア・ラ・プランチャ Trucha a la plancha
山岳地帯では、川や湖などで採れるマス ( トゥルーチャ ) を使った料理が多い。「ア・ラ・プランチャ」とはグリルで焼いた料理のこと。シンプルな料理で味つけは塩のみだが、香草の入ったソースやトウガラシなどを、お好みでつけて食べる。
アンティクーチョ Anticucho
牛の心臓(ハツ)にスパイスをすり込み串刺しにして、炭火で焼いた料理。露店でよく見かける。アヒ(唐辛子ソース)をつけて食べるのがお勧め。
ポジョ・ア・ラ・ブラサ Pollo a la brasa
鶏肉を丸ごとローストし、グリルで焼いたもの。ペルー人なら嫌いな人はいないほどポピュラー。フライドポテトと一緒に食べる。
クイ・アル・オルノ Cuy Al Horno
テンジクネズミの仲間クイを1時間ほどじっくりグリルするアンデスの名物料理。クスコで食べることが出来る。
アルパカ・ア・ラ・プランチャ Alpaca a la plancha
アルパカ肉のステーキ。クスコなどの山岳地方ではアルパカは食用にもなる。臭みもなく、やわらかい肉質で美味。
ペルーのドリンク
ピスコサワー Pisco Sour
ブドウの蒸留酒ピスコとレモンジュース、卵白をあわせたカクテル。口当たりは良いがアルコール度数は強めなので注意。
インカコーラ Inca Kola
ペルーを代表する国民的飲料。コーラといっても味はコカ・コーラとは全く違う。甘い炭酸栄養ドリンクのよう。
チチャ・モラーダ Chicha Morada
紫トウモロコシを煮出して作るジュース。各家庭の冷蔵庫に大抵常備されている。粉末を溶かすだけの手軽なものもある。
ペルー料理を支えるアンデス原産の食材
とうがらし
ペルーでは「アヒ」と呼ばれ、ペルー料理には欠かせない。辛いだけでなく、着色料としても使われることも多い。大きさ、色、辛さなど千差万別だ。
とうもろこし
ペルーのトウモロコシは色も形もバラエティー豊か。クスコのジャイアントコーンは1粒が 2 センチもある。また紫色のトウモロコシは飲み物に使われる。
ジャガイモ
ペルー国内には約3000 種のジャガイモがあり、市場にいくといろいろなジャガイモを見かける。山岳地方の主食であり、保存食としてもインカ時代から利用されてきた。